シマノ ショアキャスティングロッド「ディアルーナ」が2023年フルモデルチェンジ(※以下23ディアルーナと記載)
今回も様々な機能が搭載された23ディアルーナですが、特筆すべきはカーボンモノコックグリップの導入。シマノのハイエンドモデルに搭載されてきたカーボンモノコックグリップは高い感度性能が特徴。まだ未体験の方は是非体感してもらいたいです
また23ディアルーナはラインナップも豊富。スピニングモデルで22種、ベイトモデルで8種が用意されています。対象魚・フィールドに合わせて様々な選択が可能ですが、選択肢がありすぎて購入するときに迷ってしまいますよね

この記事では23ディアルーナS96MLのインプレを中心に、ラインナップの中から特にサーフ使用を念頭にヒラメ・シーバスを対象魚とした23ディアルーナおすすめロッドを紹介していきます
この記事では23ディアルーナS96MLのインプレを中心に、S96ML・S96M・S96MH・S100ML・S100M・S100MH・S106ML・S106M・S106MH・S110Mのスピニングモデル計10種類スペック比較を交え紹介しています
※サーフ使用を念頭にスピニングモデルを取り上げました。またあえてレングス90以下の詳細は省いています
まず結論から言いますが、サーフ使用なら23ディアルーナ96ML・S96M・S100ML・S100Mがおすすめ!
全長(レングス)については10フィートを軸に自分の体格を考慮。パワーについてはそれぞれのサーフの環境や釣りにのスタイルによりMLかMの選択になります(※それぞれの詳細は後術します)

サーフ仕様では23ディアルーナS100Mが一番汎用性が高いと思います…が個人的には23ディアルーナS100ML押しです♪
尚、今回は諸事情で23ディアルーナS96MLを購入し早速実釣してみました
実際に使ってみた感想としてはディアルーナらしい張りのある硬さから生まれるシャープなキャスト感と操作性、またスペックは少し前のハイエンドロッドに迫っており、価格を考えればかなり高コスパなロッドという印象
初心者の方であれば十分すぎるスペックですし、勿論中級者以降の方でも満足できる使用感。購入して大満足のロッドでした

やっぱりディアルーナは期待を裏切りません!23ディアルーナは購入検討する価値有りですよ♪
シマノ 23ディアルーナ スペック比較

以下はシマノが公式発表している23ディアルーナのスペック比較表です
(※S96ML・S96M・S96MH・S100ML・S100M・S100MH・S106ML・S106M・S106MH・S110Mのみ記載)
品名 | 対応ジグ重量(g) | 対応プラグ重量(g) | 全長(m) | 自重(g) | 継数(本) | 仕舞(cm) | 先径(㎜) | ラインPE(号) | カーボン含有率(%) | 価格(¥) |
ディアルーナS96ML | MAX 35g | 6g-28g | 2.9m | 137g | 2 | 148.6 | 1.7 | 0.6-1.5 | 99.7 | 31,000 |
ディアルーナS96M | MAX 45g | 7g-38g | 2.9m | 139g | 2 | 148.6 | 1.7 | 0.8-2.0 | 99.7 | 31,500 |
ディアルーナS96MH | MAX 60g | 10g-50g | 2.9m | 166g | 2 | 148.6 | 1.8 | 1.0-2.5 | 99.7 | 33,000 |
ディアルーナS100ML | MAX 35g | 6g-28g | 3.05m | 148g | 2 | 155.9 | 1.7 | 0.6-1.5 | 99.7 | 32,500 |
ディアルーナS100M | MAX 45g | 7g-38g | 3.05m | 168g | 2 | 155.9 | 1.7 | 0.8-2.0 | 99.7 | 33,000 |
ディアルーナS100MH | MAX 60g | 10g-50g | 3.05m | 176g | 2 | 155.9 | 1.8 | 1.0-2.5 | 99.7 | 34,000 |
ディアルーナS106ML | MAX 35g | 6g-28g | 3.2m | 156g | 2 | 163.5 | 1.7 | 0.6-1.5 | 99.7 | 33,500 |
ディアルーナS106M | MAX 45g | 7g-38g | 3.2m | 176g | 2 | 163.5 | 1.7 | 0.8-2.0 | 99.7 | 34,000 |
ディアルーナS106MH | MAX 60g | 10g-50g | 3.2m | 186g | 2 | 163.5 | 1.8 | 1.0-2.5 | 99.7 | 35,000 |
ディアルーナS110M | MAX 45g | 7g-38g | 3.36m | 180g | 2 | 172.0 | 1.7 | 0.8-2.0 | 99.7 | 35,000 |
ロッド全長(レングス)
ロッド全長(レングス)はサーフ使用においては基本的に9.6~10フィートもあれば十分です
もちろんサーフというオープンエリアでの使用において10フィート以上のロッドも選択肢として有りですが、重要なのはキャスト時にスムーズに振り抜けるために自分の体格に合わせた長さを選ぶの事です
自分の体格に見合わない長すぎるロッドは釣行時の取り回しややキャスト時に無理が生じ、結果疲労感やキャスト飛距離に影響が出てきます

俗説的なロッドの長さ=飛距離アップはほぼ効果はありませんので注意してくださいね
ベストなロッド全長は身長や筋力によって変わってきますが、一般男性(身長170㎝前後)であれば10フィートがちょうど良いと思います(もちろん9.6フィートの方がより使いやすくなります)
また9.6フィート~10フィートであればサーフフィッシングでの使用率が高い4000番台のリールとのタックルバランスが良いというメリットもあります
補足として…ロッド全長S106以降は特に高身長(175㎝以上)の方やキャスティングに自信のある方なら問題なく使えるでしょう。ただしロッド全長は長くなればなるほど持ち重り(先重り)感が出やすいのでタックルバランスは考慮しましょう
一方、女性や中高生(身長160㎝前後)であれば9.6フィートのS96が取り回ししやすいでしょう。身長によっては9フィート台も視野にいれても良いとは思います
ロッドパワー(対応ジグ重量)
サーフでは基本的に20g~40gのルアー使用がメインとなるためロッドパワーはML~Mを推奨。MLかMかについてはサーフ環境や魚種、またお使いのお気に入りのルアー等を考えて選択していくのがベストです
以下にML・Mそれぞれのメリット、デメリットを少し取り上げてみます
MLのメリット・デメリット
・20g前後のプラグ類やワーム、30gジグ等の軽量ルアーの操作感良し。ルアーの動きも良く分かる
・MLはティップ(竿先)が柔らかく入り込みやすいので魚のバイトを弾きにくい
・40gジグやヘビーウェイト系ルアーの操作にはやや力不足
・ランカーシーバスやブリ等の大型魚がヒットした際は簡単には寄せにくい
水深1~5m程が沖まで続いているような浅目のサーフ、また潮流の流れも穏やかな海ならMLクラスが適しています
軽量ルアーを使用しさほど遠投を必要としないサーフ環境であれば、ルアーの操作感は抜群ですし、MLでも50~60cmクラスの魚なら余裕でいなせます
ただし40gジグを激しくジャークするなどの操作に対してはパワー不足ですので、ルアーをキビキビと動かしていきたい方はMをおすすめします

ちなみにMLロッドでも40gは特に違和感なくキャスト可能ですよ(※ただしメーカー推奨はMAX35gですので自己責任ですよ!)
Mパワーのメリット・デメリット
・40gジグやヘビーウェイト系ルアーをジャークなどキビキビ動かしたい方向け
・強風などの悪天候時においてキャスト時に安定感有り(シャープに飛ばせます)
・軽量ルアーの操作感は劣る。ルアーが軽すぎると動きが掴めない場合も
・MLに比べるとティップが硬めになるので、場合によっては魚のバイトを弾いてしまう
水深が深いサーフで40gジグやヘビーウェイトルアーを多用している、またブリなど大型魚がサーフで狙える地域であればMクラスをおすすめします
水深5~10m超のドン深サーフや潮流の動きが大きく流れが速い環境では重めのルアーを使わないとボトムが取りづらいためです。サーフ以外で大型河川などもフィールドに入るようでしたら尚更Mクラスが良いでしょう
他にもランカーシーバスやブリなどの大型魚を狙うような場合でもMクラスであれば安心したやりとりが出来ます。ただし30~40㎝クラスの魚がヒットした場合はロッドパワーが強すぎてやや物足りなさは感じます
MHパワーについて
今回はサーフを念頭にした紹介であえてML・Mにスポットを当てていますが、サーフでMHを使っては悪いというわけではないです…とはいえやはりMHはサーフではスペックオーバー。50g~60gを投げるようなサーフ環境は少ないでしょう
サーフ以外にも足場の高い防波堤や磯場などにも良く行かれる方であれば検討してみる価値はありそうです。ちなみに重いジグを使えばより飛距離が出せるというわけではありませんので注意です
ロッド自重
これは少しおまけですが、上記スペック表で注目してもらいたいのがロッド自重150g以下のロッド※上記スペック表で赤字記載)
S96ML(137g)・S96M(139g)・S100ML(148g)この3つが150g以下で作られています。基本200g以下のロッドはサーフでは軽量ロッドの位置づけになると思いますが、150g以下となると頭一つ抜けるイメージです
他では中々類を見ないこの軽量化されたロッドの中から23ディアルーナを選択するのも良いと思います
軽ければ良いというわけではないですが、サーフフィッシングは長い釣行時間になりやすいため軽いロッドは疲労軽減につながります
シマノ 23ディアルーナS96ML インプレ

以後は23ディアルーナS96MLを使ってみた率直な感想です
とにかく軽い!!
まず最初に手に取った印象で驚いたのが圧倒的な軽さ。23ディアルーナS96MLの重量は驚異の137gです!!
普段はバディワークスのダブルキャノンストライカー(170g)を使用していますが、約40gとはいえ明らかに使用感が変わります
9.6フィートという事もありますが取り回し感は抜群。終始持ち重りは感じませんでした
またこの日は4000番台(※21ツインパワーXD 4000XG)を使用していましたが、先重り感も全く無くバランス良
基本的にサーフは長い時間魚を探していくスタイルになるので取り回し感や疲れにくさは意外と重要な要素です
カーボンモノコックグリップの感度は体感すべき

これまでシマノのハイエンドクラスロッドのみに搭載されていたカーボンモノコックグリップが23ディアルーナにも搭載されました
リアグリップをカーボン一体成型で中空構造化されたカーボンモノコックグリップは振動伝達に優れており、わずかな潮流の変化や潮の重み、ベイトの存在など魚を釣るためのヒントがよりロッドを通じて伝わってきます
カーボンモノコックグリップ未体験なら一度は使ってみてもらいたいですね

初めてカーボンモノコックグリップを使ったときは本当に驚きました!
ティップは入りやすくベリーからバッドパワーは有!

従来のディアルーナは全体的にシャキッとしており硬めなロッドの印象ですが、今回の23ディアルーナもそのイメージを継承しておりシャープに仕上がっています。
今回MLを使用してみた感想もまさにイメージ通り。キャスト時の振り抜け感やキャスト後のロッド反動の収まり方はシャキッとしており、張りのあるロッドが好きな方なら十分満足できます
MLはティップも入りやすく個人的に丁度良い硬さと感じました。これは好みになりますがMだと少し硬い印象になりそうです
シマノ 23ディアルーナS96ML まとめ
23ディアルーナ96MLを使用してみましたが、その操作感や性能に関しては十分な性能。カーボンモノコックグリップ等、ハイエンドモデルに匹敵するスペックを持ちながら実売価格25,000円前後(2023.3現在)は高コスパロッドといって間違いないでしょう
初心者~中級者の方なら23ディアルーナは十分すぎるロッド。上級者の方でもメインロッドにしてもおかしくない23ディアルーナをぜひご自身でも試してみてください!

3万円以下で買えるロッドではかなり高スペックな23ディアルーナ。おすすめです♪