2021年秋、シマノサーフロッド「ネッサ」シリーズに新たに「NESSA XR(ネッサXR)」が加わりました
現行販売されていたネッサCI4+の後続モデルになりますがネッサXRは性能差は大幅に向上!ハイエンドモデルに迫る高コスパなロッドとなりました
ネッサXRは他のネッサモデルとどこが違うのか?この記事では各モデルの性能差やラインナップ、それぞれの実売価格などのまとめです

この価格帯でカーボンモノコックグリップが採用されたのが凄い!おすすめはS108M+とS112M+。発売当初は手に入りにくそう?

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シマノ ネッサXRを含めたネッサ全モデル性能比較
ネッサXRと現在発売されている各ネッサモデル(ネッサBB・ネッサCI4+・ネッサエクスチューン・ネッサリミテッド)の性能差をまとめてみました

表を見ると分かる通りネッサXRに採用された機能として以下の3つがあります
- カーボンモノコックグリップ
- スパイラルXコア
- スクリューロックジョイント(※B104M+除く)
これら3つの機能は上位モデルのネッサエクスチューンにも採用されておりその性能や使い勝手は折り紙付き
希望小売価格はネッサCI4+から4,000円程アップしていますが価格以上の機能が搭載されたといって良いでしょう
シマノ ネッサXRに搭載された注目の性能
カーボンモノコックグリップで高感度&軽量化を獲得

個人的に一押ししたい性能がネッサXRに採用された「カーボンモノコックグリップ」
カーボンモノコックグリップは中が空洞になっているため軽量化とメガホン効果と呼ばれる振動を増幅させ高い感度を実現
初めてカーボンモノコックグリップを使うとあまりの感度の良さにかなり驚くと思います
僅かな感度も手元だけに限らずグリップを挟むわきの下まで感じることが出来ます。魚の小さなバイトはもちろん、ボトムの地形変化や潮流の変化なども感知しやすくなります

今までシマノのカーボンモノコックグリップはハイエンドモデルにしか採用されていなかったはず…ネッサXRの価格帯で採用されたのが嬉しい!
スパイラルXコアで更なる高強度化
ネッサXRは「スパイラルX」→「スパイラルXコア」と性能アップしています
スパイラルXとはロッドにカーボンテープを左右から巻きあげることで曲げ、ネジレ、つぶれに対しての強度を上げたシマノ独自の設計
スパイラルXコアはそのカーボンテープにより高強度樹脂を使用したことでさらなる高強度化を実現しています

シマノのロッドに感じる張りと軽さはこのスパイラルX構造の恩恵。さらにスパイラルXコアはスパイラルXとの比較でネジリ強度10%アップ、つぶれ強度15%アップしてるぞ
スクリューロックジョイントで簡単着脱

スクリューロックジョイントを採用することで固定力を高めて継ぎ目が抜けにくくしています
ネッサモデルは継数が3本なので継部が抜けにくくなるのは(ゆるくなりにくい)のは安心感に繋がります
また皆様も一度はロッドを片付ける時に継部をしっかり繋ぎ過ぎて外すのに苦労をした経験があると思います
このスクリューロックジョイントはこの脱着トラブルも解消。ロック解除で容易に外しやすくなります
継部の固定力を高めつつ、外しやすさも両立したスクリューロックジョイント。今後このスクリューロックジョイントはシマノ上位モデルのロッドには採用されていくことになるでしょう

継ぎ目の固定力アップと外しやすさを両立したスクリューロックジョイントで使い勝手が大幅に向上しています!
ネッサXR B104M+のみスクリューロックジョイント機能はありません
シマノ ネッサシリーズ他性能まとめ
- 【CI4+リールーシート】カーボン繊維で強化したシマノ独自素材CI4+をリールシートに採用。ロッド感度と操作性が飛躍的に向上
- 【ハイパワーX】キャスト時やファイト時に発生するネジレを抑え込む強化構造。スパイラルXの再外層、あるいはカーボンシート縦横交差構造の上からカーボンテープをX状に締めあげている
- 【ナノピッチ】ブランクスを焼き上げる工程で使用する成型テープのラッピングを極めて細かいピッチで施す方法。高強度化に大きく貢献し、また上質感のある外観デザインを描きます
- 【Gクロスプロテクター】節の継ぎ目部分に保護し破損のリスクを大幅に軽減するとともに、玉口部分に精悍なルックスを与えます
- 【マッスルカーボン】通常のカーボン素材よりもカーボン繊維を高密度に束ねることにより繊維間の隙間を大幅に減らし、その隙間を埋める樹脂そ削減した高性能素材
※ナノピッチ・Gクロスプロテクター・マッスルカーボンはネッサXRに採用されていません
シマノ ネッサXRラインナップ
品番 | 全長(ft) | 全長(m) | 自重(g) | プラグウエイト | ジグウエイト | 継数 | 仕様 |
ネッサXR S104M | 10'4" | 3.15m | 170g | 8g-36g | 42g | 3 | スピニング |
ネッサXR S108M+ | 10'8" | 3.25m | 172g | 8g-42g | 48g | 3 | スピニング |
ネッサXR S112M+ | 11'2" | 3.4m | 180g | 8g-42g | 48g | 3 | スピニング |
ネッサXR S106MH | 10'6" | 3.2m | 175g | 10g-50g | 56g | 3 | スピニング |
ネッサXR S100MH+ | 10'0" | 3.05m | 167g | 10g-56g | 65g | 3 | スピニング |
ネッサXR B104M+ | 10'4" | 3.15m | 175g | 10g-45g | 50g | 3 | ベイト |
スピニングモデルで5種、ベイトモデルで1種の計6種類を展開。全て10フィートを超えていますがほぼ170~180g台と軽量化されています
仕様を大まかに分けるとS104M・S108M+・S112M+はオールラウンドタイプ。特にS104MとS108M+はワームなど軽いウエイトのルアーも扱いやすくメインロッドとして充分活躍してくれるでしょう
一方S106MH・S100MH+はブリなどの大型魚種への対応も視野にいれたロッド。強靭なバッドパワーで魚を引き寄せてくれますが、軽いウエイトのルアー操作はやや苦手となります
おすすめはやはりどんなシチュエーションにも対応できるS108M+。一番人気が予想されるので最初は手に入りにくいかも知れません
また女性やお子様、またよりフィネスな釣りメインの方ならS104Mもおすすめです
遠浅サーフにお住まいの方であればS108M+かS112M+。ブリやオオニベなど大型魚が回遊するポイントがメインサーフであればS106MHも候補になります
ネッサ各モデルのメーカー希望小売価格と実売価格
- ネッサBB【希望小売価格】25,000円前後【実売価格】19,000円前後
- ネッサCI4+【希望小売価格】40,000円前後【実売価格】30,000円前後
- ネッサXR【希望小売価格】44,000円前後【実売価格】34,000円前後
- ネッサエクスチューン【希望小売価格】59,000円前後【実売価格】50,000円前後
- ネッサリミテッド【希望小売価格】80,000円前後【実売価格】75,000円前後
※実売価格は2021.8現在ネットでのおおよその価格。人気モデルによっては高騰な場合有
それぞれのモデルの価格差は各性能差とリング、ガイド素材などで変わってきます
シマノ ネッサXR 関連動画
シマノ ネッサXR まとめ
ネッサXRは現在各店での実売価格が3万円台前半となっています
先にも書きましたがカーボンモノコックやスバイラルXコアなど上位モデルのみに採用されていた性能がこの価格帯で扱えるだけでもかなり高いコスパ力のあるサーフロッド
また近年のサーフフィッシングの傾向である遠投性を重視しており全て全長10フィート台&ヘビーウエイトルアーへの対応も可能としています
遠浅サーフなどヘビーウエイトルアーを竿抜けポイントまで遠投し、沖の僅かなバイトを高感度なロッドで掛けていく…そんなシチュエーションではより真価を発揮しそうです
みなさんもぜひこのネッサXRを手に入れて座布団ヒラメにチャレンジしてみてください!

それでは!みなさまが良い釣果に恵まれますように!Let's fishing!
